鬼怒沼はきつかった
大清水から物見山を経由、鬼怒沼を目指す。
鬼怒沼は、先週のテレビで初めて知り、ワタスゲが生い茂っている映像に魅了され、行ってみたくなったのだ。
最初の渡渉地点で、岩陰に隠れるようにして豊かな水を落とす、立派な滝を見つけた。
いい山道だなあと思ったのはここまでで、ここから冗談のようにきつい坂道が、これでもかというほど続いた。
「わしはこんなとこ、来とうはなかった」と何度叫び、何度撤退しようと思ったことか。
もう、汗だくでハアハアいいながら、約千メートル高度を上げ、やっとの思いでたどり着いた頂上。そこで出迎えてくれたのは写真のブリキ板一枚だけであった。展望もない。
物見山(標高2113m)は、周りの武尊山(2158)や皇海山(2144)に比肩する高さなのにね。
独立峰じゃないから、十把一絡げなんだよね。
鬼怒沼の通過点じゃなければ誰も登らないよ。こんな急な山道。
と思っていたら、藪の中から数人の若い女性の声が。
中年のオヤジが美人4人を引き連れて、躍り出た。
全員がメットを被っているから沢登りだ。
差し詰めオヤジはプロのガイドか? そうか、ガイドを付けて沢登りって手があるなあ。
沢登りなら来てもいいかな物見山。根性でたどり着いた鬼怒沼は、ワタスゲのお花畑で迎えてくれた。
苦労した甲斐があった。
訪れる人も少なく、天上の楽園を独り占めという感じ。
尾瀬沼では終わっているであろうワタスゲが、標高2000mのこの地では今見られる。
歩いていいる人もいないので、木道に腹ばいになって撮ったモウセンゴケ。
今度は、奥鬼怒の加仁湯温泉あたりでのんびりして、ここに足を伸ばしてみたいです。
| 固定リンク
「山歩き」カテゴリの記事
- 里山歩き(2017.12.03)
- 小春日和の浅間山(2016.11.13)
- 越後駒ヶ岳(2016.10.24)
- 燕(つばくろ)岳に初挑戦(2016.06.27)
- 尾瀬の季節も前倒しでした(2016.06.06)
コメント
頑張った後の美しい景色、すばらしいご褒美ですね。
でもホントはガイドになって美しい女性を引き連れたかったのでは?
投稿: ナツ | 2014年8月 4日 (月) 22時23分
ばれた
投稿: はーびー | 2014年8月 5日 (火) 09時29分