唾石症あるいは耳下腺癌?
2週前の朝、いつものように納豆御飯を食べていたら、左の頬がみるみる腫れて痛くなった。
鏡を見ると左耳の下がリスのほお袋みたいに膨らんでいる。
日を置いて、その後も何回か、特に食事中、堅いものを噛んでいると頬が腫れてきて痛くなる。
近所の耳鼻科に行くと、耳下腺に石が詰まった唾石症の疑いがあるから、足利日赤の耳鼻咽喉科に紹介状を書くと言われた。
日赤に行くには、平日の半日を潰さなくてはならない。
薬でどうにか対処できないのか?行くのは厭だと言った。
しかし、医者は、そんな薬はない。石でなく腫瘍の疑いもある、とのたまう。
手術?入院?癌???流石にビビッて、今日の午前中、仕事を休んで病院に行った。
患者として初めて行く足利赤十字病院、受付嬢がホテルのコンシェルジュみたいな美形でない点を除いて、まるで高級ホテルのような佇まいであった。
耳鼻科の外来で1時間待たされて、医師と面談。
血液検査と超音波検査を指示される。
血液検査のコーナーに行くと、小さなブースが5つも並んでいた。
何分間か待たされて、名前を呼ばれ、採血される。
ここで働く臨床検査技師は、まるで蚊のように、人の血を抜き取るだけの仕事に、毎日毎日従事させられているのかと思ったら、なんとも気の毒になった。
ベルトコンベアの工場のようだ。
その後、約1時間待たされて、超音波検査。
やはり、小さなブースに案内される。
白衣の女性の指示に従い、上着を脱いで、今度はベッドに仰向けに寝た。
カーテンを引き、照明が落とされ、患部にゼリーを塗り、器具を滑らす。
何とも淫靡なムードであったが、ここは堅く自重。
検査が終わり、また耳鼻咽喉科で診察を受ける。
結局、診断は唾石症でも耳下腺腫瘍でもないと言うことで、本当に安心したのだけれど、病院で3時間を潰された。
大きな病院は、患者を待たせることに全く罪悪感を持たない。
不満だ。
歯医者をしている僕なんか、予約の患者さんを数分待たせただけで、申しわけありませんと謝るのに・・・
大人数が押しかける大病院だから待たせるのは仕方ないと思うけれど、「待ち時間は後何分です」みたいな情報は、個々の患者に与えて欲しい。
それができないなら、せめて、待たせて申し訳ないという低い姿勢を示して欲しいものだと思う。
この歳になると、身体に変調をきたすと一々怯えてしまう。
このブログのサブタイトルは、「還暦を目前に、老いを受け入れ、老いに抗う」であるのに、ちっとも受け入れられない。
益々、老いに臆病になっている自分を恥じる。
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