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2012年9月 6日 (木)

笠ヶ岳

Img_0003今年の夏は、父親の新盆でどこにも遊びに行けなかった。

そこで、8/30~9/2 まで4日間休みにして、山に出掛けた。

初日の朝、女房と車で新穂高に向かう。

新穂高ロープウェイに初めて乗った。

あいにくの天候で、ガスが多く眺望には恵まれなかったが、明日向かう笠ヶ岳の山容があまりにも巨大なので驚く。

Img_0020泊まったのは、新平湯温泉「鄙の館・松乃井」という旅館。

1時間貸し切りの家族露天風呂が有り、朝も夕も食事を部屋に運んでくれるというので、予約した。

着いてみると、玄関広間の梁が太く立派。古民家を改造した建物だという。

いろいろ気配りも受けて、3万円でお釣りが来たので何だか申し訳ない気持ちになった。きょうび、旅館経営は大変そうだ。

2日目の朝、山に登らない女房をバス停で見送って、僕は一人で登山口まで移動。

Img_0052まずは、鏡平小屋まで歩く。

この日はとにかく暑い日で、体中から汗が出てビショビショに。まるで、自分が蛙のような両生類になってしまった気分。

汗だくで登ること5時間。小屋の近くの展望台に着く。

晴れていれば、槍の展望が素晴らしいのだが、写真を撮ろうといくら粘っても、穂先は完全に顔を見せてくれなかった。

結局、今回は、全行程を通して槍を見ることが出来なかった。

Img_0056同じく槍の穂先をカメラに納めようとしていた若い女性に話しかけると、なんと、双六小屋のアルバイトさんで、今日は休暇で鏡平まで遊びに来たとのこと。

小屋の前のテーブルで一緒にビールを飲んだ。

彼女は7月10日に山に入ってから一度も下山してないそうだ。4日に一度だけ小屋の風呂に入浴を許される生活だという。岡山県の山間部出身。東京で派遣社員をしていたが、思うところがあって山小屋で勤めているとのこと。

すぐ「双六ちゃん」と渾名をつけて、楽しく話をしていると、やはり、双六小屋でアルバイトをしている「双六くん」が山を登ってきた。

彼は、自分用の煙草と缶ビールを麓の新穂高で調達してきたところだという。小屋ではお客さん以外に貴重な物資は分けてもらえないのだ。

彼は兵庫県出身、有川浩で有名な「阪急電車」の沿線で生まれ育ったという。

Img_0059左は、鏡平小屋の受付のお嬢さん。

可愛いので、中年男性のお客さんがひっきりなしにカメラを向けるが、笑顔で応じる彼女も凄い。

話を聞きたかったが、彼女は勤務中だったので遠慮した。

彼らは秋の彼岸すぎまで小屋で働くそうだ。

本当に爽やかで素晴らしい若者たちであった。

Img_0142翌日は笠ヶ岳まで約6時間の行程。

稜線に上がれば、幸せな稜線歩きが待っているかと思いきや、アップダウンの激しい道のりであった。

笠ヶ岳小屋は、二組の団体さんが入ったので大混雑。

登るのがきつくて誰もが敬遠する笠ヶ岳。

「いつもは静かな山なんですけれど」と小屋の人は申し訳なさそうに言っていた。

それでも、何とか一人一枚の布団は用意してもらえた。

Img_0150_2下山は、笠新道を下る。

本当に辛い急坂である。下りの苦手な僕にはこたえた。でも、森林限界にある杓子平の風景には息を呑んだ。

ここのカールは実に美しい。

Img_0045笠新道を下り終えた瞬間、思わず「万歳!」を叫んでしまった。

見ていると、次々に下ってきた人々も同じように「万歳!」「ヤッター!」と叫ぶので、面白かった。

それだけ厳しい道なのだ。

林道に出た後、すぐに下りに向かわず、逆方向の「わさび平小屋」へ重い足を引きずりながらも進んだ。

お目当ては、冷たいビール、トマト、そして素麺。

ここで一息入れてしまうと、残す1時間の行程が一層きつくなると承知していても、この誘惑には勝てなかった。

Img_0162新穂高温泉にほうほうの体でたどり着き、振り返れば、今日降りてきた笠ヶ岳の山々がデーンと壁のように聳えていた。

あんなところからよくぞ下ってきたものだと我ながら感心。

写真の一番左のピークが笠ヶ岳です。

「笠ヶ岳の印象は?」と聞かれれば、「最高にいい山だ」と即答しますが、「また、行きますか?」と問われれば、暫く考え込んでしまう。

そんな、笠ヶ岳でした。

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コメント

とても良い登山だった様ですね。

私は登山の経験はないものですから、うらやましい限りです。

投稿: yanbaru | 2012年9月 7日 (金) 11時51分

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