日本の夏、カレーの夏
日本人のカレー好きは万人の認めるところだが、その原因を詳らかにした論説に未だ巡り会ってはいない。
戦後の学校給食に由来する?夏の湿気と暑さに関連する?S&Bとハウスの戦略による?
素人ながらいくつもの仮説は浮かんでくるが、この章では、この問題を議論するものではない。
なんちゃって!!
おふくろのカレー。国民ひとりひとり、それぞれに懐かしいカレーの味があるのだと思う。
今日スーパーに行ったら、こんな商品があったので、買ってきた。
こういう商品までもが流通していることろが、日本のカレー文化を象徴しているようで、実に楽しい。
それぞれの家庭で、より美味しいカレーを作ろうという情熱がなければ売れない商品だよね。
リンゴと蜂蜜は言うまでもなく、インスタントコーヒーやチョコレートを加えたりする話はよく聞く。
僕の好きなカレーは、本格インドカレー。
昭和40年代の夏、小学生だった頃、旧軽ロータリー付近にあった「銀座デリー軽井沢店」で食べたカシミールカレーがあまりにも衝撃的で忘れられないのだ。(その支店はとうの昔に閉店)
その後、学生時代を東京で過ごし、数多のインドカレーを食べ歩いたが、やはり、「銀座デリー」本店のカレーが一番好きです。
この歳になるまで、試行錯誤を重ねながら、「デリー」のカレーをイメージしてインドカレーを作って遊んできたので・・・・・とはいっても10回とか20回とかの回数ですが・・・・
カレー粉は使わない。小麦粉も使わない。
まずは、台所にある、ありとあらゆる香辛料をかき集めることから、作業が始まる。
インドは広いし、人口も膨大、それぞれの家庭にそれぞれのカレーがあるのだろうから、基本的には何の香辛料を入れてもOKだ。
でも、カルダモン、シナモン、丁字あたりを香りの柱にすると、インドカレーらしくなるようです。調合の割合は、適当。作るたびに味が変わるので、それも楽しい。
ガラムマサラも使わない。味が壊滅的になってしまったときの為にとっておく。これを入れてしまうと、カレー粉の味になっちゃう。つまり、敗北を意味する。
香辛料を一晩水に漬け置けとか、石臼で砕けとか言うレシピ本があるけれど、そんな面倒なことはせず、1リットルぐらいの水を入れた鍋に香辛料を入れて、1,2時間トロトロ煎じるのが手軽でお薦め。
辛さは、鷹の爪と胡椒をお好みで加える。
煎じている間に、鶏肉や豚肉、ラム肉等、その日の気分で選んだ材料にきつめに塩胡椒しておく。
玉葱、ニンニク、生姜をすり下ろし、オイルを入れたフライパンで炒める。キツネ色になったら、トマトの水煮を適当量加える。コンソメ顆粒もね。
煎じた香辛料を茶こしで濾して、これに加える。
別のフライパンで肉をローストしてから全体を合わせる。
肉は煮ない方が良い。煮すぎると旨みが外に出てしまい「ダシガラ」になってしまうから。
このレシピは、野菜の皮むきや包丁刻みがない分、家庭でいつも作るカレーに比べて手間暇は変わらないと思う。むしろ、驚くほど簡単。
この写真の盛りつけは、女房の手によるものなので、美的でない。
でも、味は良かったです。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- あけましておめでとうございます(2018.01.03)
- 還暦だ~~! ガチョ~~~ン!(2016.11.11)
- チアシード御飯のすすめ(2016.04.27)
- 光の春を楽しみながら(2016.02.07)
- フォーとパクチーのこと(2015.10.11)
コメント