「今、プラセンタが大ブーム・・・」の広告を見て、「何だこれ?」と女房に尋ねたら、「だいぶ前からブームだよ」との答え。
なるほど、ネットで見たら、プラセンタ商品が、「シワ」「シミ」「肩こり」「腰痛」「歯槽膿漏」ありとあらゆる症状に効く万能薬のように謳われてネット販売されている。
プラセンタ(胎盤)のサプリとは、食人(カニバリズム)じゃないのかえ!!
それで、今日、半日、「プラセンタ」が気になって検索しまくった。
後産で出てきたものをサプリにして、胃袋に入れるのか!!!と調べたら、どうもそうではないらしい。
ヒト由来でなく、今は豚の胎盤から成分を抽出しているとのことなので一安心。
けれど、更に「胎盤」というキーワードでを検索している内に、知らなかった事実に次々と遭遇。
クレオパトラや楊貴妃は、美容のためにヒトの胎盤を食していた?
哺乳動物が出産後、自ら排出した胎盤を喰らうように、人間も昔は、あたりまえのように食べていた?
中国では、今でも人間の胎盤を高級食材として喜んで食べている?
「胎盤」は妊婦から剥がれ落ちた人体の一部。受精卵由来の組織だから、胎児の一部でもある。産婦人科では、医療廃棄物として処理するもの。
それを、食い物として口から入れるのは誰でもきっと、すごく抵抗を感じるのでは?
でもね、それって、現代、当然のように行われている輸血とどう違う?
臓器移植とどう違う? どうしても必要としている人の気持ちは解るけど・・・・
食人とどう違う? 口で摂取するかしないかの差じゃないの?
どこからどこまでが許されるというの?
根底にあるのは、永遠に命を維持したいという人間の欲望。
「プラセンタ」のお陰で、未だ、人間社会が結論を出せない問題に、今日一日深く悩んでしまった。
そんなこんなから、高校生の時に見た映画を想い出した。
「ソイレント・グリーン」(1973年アメリカ チャールトン・ヘストン主演)
近未来・人で溢れかえった2022年を想定したSF作品。
人肉を喰らうというテーマは、さほど衝撃的ではなかったが、公設の安楽死施設(HOME)の映像は、実に印象的であった。
安楽死を希望する老人が、人生の最後に目にするものは、失われた美しい大自然であり、耳にするのは、ベートーヴェンの「田園」であった。
僕は、永遠の命は求めませんが、永遠に美しい地球を求めています。
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