空白の五マイル
8月末の HNK BS 「週刊ブックレビュー」で「雪男は向こうからやって来た」という新刊を紹介していた。
番組では、作家の角幡唯介氏本人が登場。
穏やかで、ひょうひょうとした面もちであるが、瞳に意志の強さを感じる。
人間としての角幡氏に惹かれたので、まずは、各賞を受賞した「空白の五マイル」を購入。
チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む男たち。
導入部は彼等の探検の歴史が綴られているが、外国人のカタカナ名の苦手な私は、ここを読み通すまで時間がかかってしまった。
自身の探検話に入ってからは、ページを繰るのが楽しくて、ハラハラ、ドキドキの冒険の世界に夢中になれた。
惜しむらくは、もっと詳細な地図を添付して欲しかったなあ・・・・・
角幡氏のブログによると、中国政府は、この峡谷に大規模ダム建設を計画中とか・・・
中国政府により核兵器の基地が設置されたり、核廃棄物の投棄場所になったりしているらしい。
黄河、揚子江、メコン川、インダス川等の大河の源はチベット高原にあるという。怖ろしいことだ。
中国にチベットを諦めさせる手だてはないものだろうか。中国がチベットを支配し続ける正当性はないと思うのだが。
ダライラマ法王14世が今月来日するそうだ。チベットに目を向ける機会にしたい。
「雪男は・・・」は、後で買って読みたいと思っている。
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