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2011年5月22日 (日)

日本人の誇り 藤原正彦

  3.11以来、変なところにスイッチが入ってしまった。

「祖国愛」という、自分にあまり縁のなかった観念が風船のように膨らみつつある。

この本を読んで、その風船はまた一回り大きくなった。

先週のこと、NHKの朝の連続テレビ小説「おひさま」を見ていた。国民学校の教師となったヒロインが、真珠湾攻撃成功の報を受け、子供達と一緒に万歳をする場面があった。

正直、戦後教育に洗脳され続けてきた私には、この画像に何か馴染めないものを感じた。

連ドラは国民的番組。このようなシーンを流してしまって、ついこの間「トモダチ作戦」でお世話になったアメリカからクレームが付きやしないか心配にもなった。

しかし、この本に接し、ただ私が無知なだけであったことに気づいた。真珠湾攻撃に喜ぶ日本国民感情の背景には、相応の事情があったのだ。

学生の頃、理系人間だからと言い訳し、歴史本を敬遠して馬齢を重ねてしまった自分を恥じている。

著者は、「政治、経済から自然科学、社会科学まで、この世のあらゆる事象の真髄は美しさにある」と述べている。

数学者の著者にとって、自然科学で「美」は絶対なものであるというのは、当然の事だが、「真」、「善」、「美」を同一とする主張に共感してしまった。

今、自分のしていることは「美しい」のか? この国の政策は「美しい」のか?

ある選択判断を迫られた時に、「美しいか否か」とのメルクマールはシンプルかつ有効で説得力のある基準であると思う。

18日、このブログで記事にしたが、ドキュメンタリー「終わらない悪夢」の最後で、核廃棄物の処理は我々の子孫までを抵当にしていることに問題があるとコメントがあった。

使用済み核燃料の処理が出来ない今、地球を滅ぼしかねない放射性廃棄物を増やし続ける原子力発電は、絶対に美しくない!

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